2025年8月16日土曜日

[バンドネオン研究005] : バンドネオン修理に使用する接着剤は何が適しているか?

[バンドネオン研究]: バンドネオンの修理調律に関しては全くの素人で無勝手流の状況です。もし知見が有る方が本内容を見られて、修正点やコメント、ご指摘頂ければありがたく。また、いきなり修理や調律など難易度が高いところから始めるのも難しいので、とりあえず日々のバンドネオンの保守で直面する事から始めたいと、Tips的な物から始めようと思います。これらについても同様に、もし、ご意見やコメントなど頂ければ励みになります。

前回の[バンドネオン研究004] : 蛇腹修復その2の2:蛇腹角の革修理、では蛇腹での接着剤は何が適切か言及していましたが、いくつかの接着剤について試してみました。
今回は結論ではなく、途中経過として試した接着剤についての経過報告をします。
なお、ほぼ蛇腹の空気漏れ修理に限定、すなわち蛇腹の構成要素である、紙:蛇腹の厚紙および表面の紙、および布、前回でも述べた製本テープ、および革についての接着能力というか、空気漏れ防止の密閉性の確認が主題になります。
多分接着力そのものは今回チェックした接着剤では特に問題ではなく、修理後しばらく使った時の接着剤除去のしやすさ、剝がした時の綺麗さが一番大事ですが、それはそれなりの時間経過を見ないと分からないので後ほど確認したいと思います。

さてテストした接着剤は以下;

左から、
① ALTECO速乾アクリア水性タイプ
② タイトボンド液体にかわ
③ ボンドGPクリアー(本来ボンドG17が希望ですがG17が手元に無かったので代替え)
④ セメダイン木工用(通常用の木工用ボンドと同じと思います)

とりあえず以下の革のテストピースに塗布してみました。
革のテストピースには約2mmの丸穴、約1mmの丸穴、約10mmの切れ目の3点。
約2mmの丸穴は蛇腹の革部分で良くある空気漏れ穴を塞ぐ能力を見る事。
約1mmの丸穴も同様な目的。
約10mmの切れ目は革が切れた場合の接合度合いを見る目的。
主に空気漏れを防ぐ穴塞ぎが目的だが、蛇腹は動かすので、接着後の柔軟性も重要課題と考えました。
上図は乾燥後(1日以上経過)、下図は塗った当初;
それぞれの接着剤の要素と結果を一つずつ纏めると;

① ALTECO速乾アクリア水性タイプ
日頃使っている木工ボンド④は乾燥後の柔軟性に欠けており、ちょっと蛇腹可動部での使用は避けたいが、本製品は乾燥後もある程度の柔軟性を維持できるとの事で期待した。
確かに、普通の木工ボンドに比べると、乾燥後も柔軟性があり良い。
特に約2mmの丸穴でも塗布すると穴を塞ぐ事が出来良い。
ただ、手触りが少しべた付き感が有るのが欠点か?

② タイトボンド液体にかわ
本来のバンドネオン製作などの動画を見ると膠で接着しており、本製品も液体膠でオリジナル接着剤に近い天然系接着剤で期待していた。
また、接着剤の説明でも楽器の補修と書いてあるので、期待大(以下説明文の写真)。
塗布乾燥後の仕上がりも膠らしくさわり心地も良く、ほぼこれで決まり感がある。
ただ、約2mmの丸穴は塞げず、ちょっと粘度的にはさらさら過ぎるような。
また、説明文にもセットタイムが長いとあるように接着時間が長い点も作業性の点で気になる。
なお、約10mmの切れ目の接着では、捩じるとパキパキ割れるようで、説明では「クラッキング仕上げに最適」とあり、家具の修理などでアンティーク状にするのに最適と記してあるが、気密性が重要な蛇腹には如何なものか心配である。
クラッキングや接着時の注意点が期してあるWEBがあったのでリンクしておく。
なお、その他の情報から、この液体膠に木屑、もしくは米粒を混ぜて粘度を上げると上述の約2mmの丸穴などでも使えるようで、今後試してみたい。
また、本来の湯煎して使う膠なども今後試してみたい。

③ ボンドGPクリアー(本来ボンドG17が希望ですがG17が手元に無かったので代替え)
接着素材が革であり、本来ならこのG17系の接着剤が最適とは思えるが、意外と約10mmの切れ目の接着では穴が開く傾向にある。また接着面を広くとるような接着が主で、切れている素材で接合断面が小さい物には制限があるように思える。
また、接着してかなり時間が経った後での接着剤剥がしが余り綺麗ではない点が既知の問題としてあり。
また、接着剤の触った感触もちょっとべた付き感が有るのが気になる。

④ セメダイン木工用(通常用の木工用ボンドと同じと思います)
良くも悪くもいつもながらのボンド。まあ、感覚的には①ALTECO速乾アクリア水性タイプの方が良いかなあ?

ということで、今回の修理では①ALTECO速乾アクリア水性タイプを使ったが、今後は多分② タイトボンド液体にかわに米粒塗布辺りが一番良さそうに思うので、継続して調査したい。

(Upload2025年08月16日)

トランス式アッテネータの製作

 プリ部にQuadEight LM6200やAMPEX AM10などのプロ用機器を使う場合、その受け側が民生品の場合、ゲインがかなり違っており、そのアッテネーションに苦労する。

例えば、これらプロ用機器であるQuadEight LM6200の出力をマッキントッシュのアンプなどで受ける場合、メインアンプ側のボリュームをかなり絞る必要があるが、結果としてボリュームの下限近くの場合、左右レベルの差がが出て左右バランスも危うくなる場合や、結果として出てくる音が迫力無くしょぼい音になる場合がある。プラシーボ効果かもしれないが抵抗式のボリュームでは音量を絞った場合には限界があると思う。

その対策としてトランス式のアッテネータを使うことを考え、かなり昔オークションにて新品のトランスアッテネータを購入していたが保管庫入りしていた。今回引っ張り出し製作を始めた。
なお、使用したトランスは「アッテネーター制作用アモルファスコアの手巻きトランス」でステップ数は23。
合わせるロータリースイッチはセイデン製を使用した。


23接点で配線自体が込み入っているので、絶縁を兼ねて厚紙でセパレータのようなものを用意した。これを約2.5mm間隔で穴あけし、その厚紙を片チャンネル3枚用意した。


トランスは90度ハ形に配置し、一応トランス間の誘導が出ないように対策した。
ケースは元々小型アンプに使っていたアンプケースの廃材で賄った。
配線状態は下記。

完成状態は以下。
まあ、プラシーボかもしれないが、絞った場合の音はやはい通常の抵抗式ボリュームと比べると良いと思う。特に今回のボリュームを絞った弱音域での音瘦せは対策できると思う。

実は、今回のトランス式アッテネータの入手と同時期にPenny + Giles製の業務用スライドボリュームも入手しており、これとの差がどの程度化も興味あるが、後々の楽しみにしたいと思う。


(Upload2025年08月16日)









タンゴライブ・座タンゴ at トライフ武蔵野・地域交流スペース

筆者の参加するタンゴバンド(座タンゴ)によるライブを東京都武蔵野市のトライフ武蔵野・地域貢献スペースにて行った。 演奏したのは; Golondrinas 小さな喫茶店 Vida Mia Invierno El Esquinazo Blaver Himmel(碧空) Adios P...